柱源神法を厳修しました。

「柱源(ちゅうげん or はしらもと)」は修験道究極の奥義であり、修験者たちの間で師から弟子へ密かに口伝として伝えられ、往古にはその名さえも秘されたと伝えられています。

 

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柱源神法は、私たちに備わっている心がそのまま真実のあり方、あるいは、心そのままのはたらきがすでに完成している、という境界(きょうがい)の教えです。

 

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去る11月20日に厳修された柱源神法は、特有の壇具を用いて生命の循環に対する柱源の教えを行儀として示すものです。

 

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柱源護摩と呼ばれる採灯は、炉壇の上に壇木を積み、命息(呼吸)を表す乳木をもって採灯となし、轟々と燃えさかる炎によって五大が本来の根源に戻っていく姿を表すものとされます。

 

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柱源神法では、心の中で湧き起こるさまざまな煩悩や、それによって生じる苦しみなどは、そのはたらきとして自動的に「完成」に向かう力をもっていると説きます。

 

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さまざまな場や日常生活(行住坐臥)の中で、「自己の境界を現成するをもって修行とする」柱源神法は、古来より日本に伝わるマインドフルネスそのものと言えるでしょう。

 

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柱源神法は、人間の存在だけではなく自然とは何であるかについても説いており、鮮やかな紅葉がその教えを具現しているようでした。

 

文責:慧乗

 

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