修験の大祖

山王院は修験のお寺ですが、釈迦牟尼仏の法要は全て行います。
遺教会、涅槃会、灌仏会、成道会は参列者のあるなしにかかわらず必ず行います。

それはインドにおける修験の大祖が釈迦牟尼仏であるからで、その御恩に報いるため(報恩)だからです。法華経にあるように釈迦牟尼仏は過去世において薪木をとり、水を汲み、師匠にお仕えして悟りを得ました。我々日本国の修験においてはこの修行を小木、閼伽の行と呼び、重要視します。このために釈迦牟尼仏は修験の大祖であるのです。

 

 

画像は大正大蔵経図像部第3巻P46図像No.18の釋迦如来像をSAT大正蔵図像DB(http://dzkimgs.l.u-tokyo.ac.jp/SATi/images.php)より引用いたしました。

平成29年 灌仏会のお知らせ

4月8日(土)に灌仏会の法要を行います。

 

 

灌仏会は釈迦牟尼仏の誕生を祝う法要です。
花祭とも呼ばれます。

甘茶のおふるまいもありますので是非ご参列ください。
参加希望の方は寺務局までご連絡ください。

 

お彼岸

明日からお彼岸です。

お彼岸は彼岸会ともいいます。前後七日間で中の日をと中日(お中日)といいます。前三日後三日の六日を菩薩の修行である六波羅蜜に当てます。

六波羅蜜とはパーラミータの音写で、向こう岸にわたるという意味です。ですから彼岸といいます。

 

六波羅蜜は1.布施ほどこし 2.持戒(戒めをたもつ) 3.忍辱(にんにく。耐え忍ぶ) 4.精進(純粋に励む) 5.禅定(心を正しく認識する) 6.般若(智慧。智慧とは知識のことではなく、全ての本質を体得することです)。中日は六波羅蜜の配当外ですが昼夜が同時間であり、実質的な季節の変わり目です。この六つの徳目を心において彼岸を過ごしたいものです。

 

 

写真はお中日にお供えする精進二色丼です。

平成29年 作法講習会を行いました

3/11(土)、12(日)に作法講習会を行いました。

11日には東日本大震災の御回向を例時作法を以てお勤め申し上げました。

 

 

11日は問答や作法の伝授を行い、その口訣等伝授も行われました。

 

 

12日にはその実技として一人ひとり作法を行いました。