平成30年 秋峰修行のお知らせ

本年も秋の入峰修行(にゅうぶしゅぎょう)を行います。
入峰修行は古来より、世の中が安らかであることを祈願する修行です。
参加することによって、その大いなる功徳が頂けると伝えられています。

尚、中禅寺立木観音での火生三昧(火渡り)は、本行事の申し込みの有無にかかわらず、どなた様も参加できます。どうぞお詣り下さい。

【日程】
毎年3日間にわたって修行します。
Aコース(3日間)とBコース(2日間)があります。

〇Aコース

9月15日(土)
山王院集合、千巻経、十界修行、古峰原より入峰(夜間)
9月16日(日)
日光中禅寺湖畔到着、二荒山神社中宮祠より行列、
中禅寺にて採燈護摩火生三昧(午後1時半)
9月17日(月、祝)
日光山内おねり法楽、山王院にて解散

〇Bコース

9月16日(日)
中禅寺にて採燈護摩火生三昧(午後1時半)
9月17日(月、祝)
日光山内おねり法楽、山王院にて解散

*BコースはAコースの二日目、中禅寺の採燈護摩からの参加となります。

参加をご希望の方は下記の申込用紙をダウンロードの上、山王院寺務局まで9月5日(水)必着にてお申し込み下さい。
定員になり次第締め切りますので、早めにお申し込みください。
参加費の入金確認をもちまして受付とさせていただきます。

●申込用紙
平成30年日光山秋峰修行申込用紙

●問合せ・申込先
電話:0289-63-2901(FAX兼)9:00 ~ 17:00
メール:info@nikko-shugendo.com
・電子メールでは必ず「お名前」と「メール以外の連絡先」を添えて問い合わせください。
・携帯メールをご利用の方は「info@nikko-shugendo.com」からのメールを受信できるよう設定してください。

 

平成30年 盂蘭盆施餓鬼会を厳修しました

百日紅と合歓の花が咲く猛暑の平成30年8月14日、日光修験道山王院の本堂において、盂蘭盆會(うらぼんえ)施餓鬼會(せがきえ)が厳修されました。

 

 

お盆の語源でもある盂蘭盆(うらぼん)とは、夏安居(げあんご:インドの雨期である夏に、出家僧が集まって修行する期間)が明けた7月15日に、修行を終えた僧に食事の布施をすれば、悪道に堕ちた衆生にも施しの一部が得られるという故事に由来し、7月13日から16日までの間、祖先の霊をお迎えして供養するようになりました。

 

 

山王院では本堂において聴くだけで一切の罪障を除き、光明の身を得て速やかに往生することができるとされる光明真言の秘法が修されました。

この法要により、七代の先祖が浄土(清らかな世界)に生まれ変わることができるとお経に説かれています。

 

 

山王院の行者一同で阿弥陀経を諷経(ふぎん)し、光明真言の秘法で加持された真新しい卒塔婆(そとば)は、山王院の西方浄刹において懇ろに供養されました。

 

施餓鬼會(せがきえ)は、餓鬼に施すと書きます。貪りの業により苦しむ亡者(死者)のことを餓鬼と呼びます。餓鬼は自らの口から吐く炎で食物を焼いてしまい、いつも飢え苦しんでいるといわれます。

 

 

貪りの業により飢え苦しむ餓鬼だけでなく、広く六道衆生や先祖代々過去精霊、無縁仏など三界萬霊(さんがいばんれい)のあらゆる精霊(しょうりょう)に、秘密神咒で加持したさまざまな供物を施し、冥銭(紙銭)を燃して供養し、読経と真言の功徳を廻向しました。

 

 

日も西に傾きかける夕刻に、流水灌頂(ながれかんぢょう)を行いました。

 

 

地蔵菩薩本願経囑累人天品が読誦される中、先祖代々の過去精霊の一体一体の名前が書かれた紙卒塔婆が、地蔵菩薩の威徳に抱えられ智慧の水の中に流れ溶けていかれました。

 

平成30年 船禅頂を修行しました

8月4日(土)、中禅寺主催の船禅頂に参加しました。

船禅頂は日光開山 勝道上人の遺徳を慕い、その遺蹟を巡る修行です。

中禅寺境内で御法楽をした後、乗船し中禅寺湖上へ出発します。

 

 

今年は昨年就航した男体号で快適な船旅でした。

 

 

船上から各所を参拝し、中禅寺湖を一周します。

 

 

千手ヶ浜では全員で上陸し、千手堂へ参拝しました。

 

 

この日は快晴で行中ずっと男体山の御姿が見えていました。

 

 

平成30年 男体禅頂を修行しました

8月1日(水)に男体禅頂を修行しました。

 

 

日光修験法頭の九字の後、二荒山神社の神職の手によって登拝門が開門します。

 

 

今年は例年に無く気温・湿度が高く、厳しい修行になりました。

 

 

山頂では生憎雲が掛かってしまいました。

 

 

山頂奥宮と太郎山遥拝社に参拝し、下山しました。

 

 

下山後は二荒山神社特殊神事の御内陣参拝を行ないました。修祓等の後、御内陣に入り三所権現の御神像を伏拝いたしました。この特殊神事は男体山登拝祭の期間中、講社のみに行われる御神事です。

 

日光修験道・山王院の行事をお知らせします。