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令和4年度(第37回)秋峰修行 〜峰中〜

 小雨と霧の中、深山の宿から山の中へ入っていきます。台風十四号の影響が心配されましたが、峰中はいたって穏やかであり、肉体的なキツささえどうにかできれば、最後まで満行できそうと感じました。

 3年ぶりではあったものの、体は覚えているようで、拝所を何カ所が拝んでいるうちに、山の中での感覚が戻ってきました。

 行者岳あたりまでくると一体感もでてきて法楽していると、何か手応えのようなものを感じました。途中、地蔵岳で峰中先達より杖加持をいただき、更に進んでいきます。

 薬師岳の手前当たりまでくると、睡魔と幻覚が顕れて身体的な疲労もピークになりますが、神仏の加護を得ながらなんとか乗り越え、細尾峠まで下りてきました。

 しばしの休息ののち、茶の木平へ向かいます。ここからは急登になるので、山念仏「懺悔懺悔、六根清浄・・・」で乗り切ります。全員が交代で山念仏を行いました。声を張り上げながらの山念仏は自分自身と向き合い困難を乗り越える絶好の修行となったようです。

 茶の木平で法楽ののち、中宮祠に一人の脱落者やケガ人を出すことなく、全員で到着することができました。

 折しも台風十四号の影響による生憎の大雨のため、中禅寺での採灯大火生三昧(火渡り)は中止になりましたが、中宮祠二荒山神社と中禅寺大黒堂と立木観音御宝前で御法楽をお勤めし、日光山内に投宿しました。