(其之一から続き)
深山宿(じんぜんのしゅく)は、現在、深山巴宿と呼ばれていますが、この場所は深山宿で巴宿は別の場所にあったようです。
深山宿は江戸期の日光修験の峰中灌頂の宿でした。
深山宿から三昧岩までは抖櫢(とそう)修行です。
三昧岩では日光修験のみに伝わる顕密護摩を修法し、春修行1日目の締めくくりとしました。
この日は勝道上人御生誕の地、真岡(もおか)市に投宿しました。
(其之三へ続く)
6月2日(土)から3日(日)にかけて日光修験道 春修行を行いました。
昨年から2年掛けて日光御開山 勝道上人の遺蹟を一回りする内容として春修行を行っています。
昨年は滝尾山(たきのおさん)、荒澤不動(あらさわふどう)、清滝(きよたき)を巡り、本年は深山宿(じんぜんしゅく)、三昧岩(さんまいいわ)、仏生寺(ぶっしょうじ)、安国寺(あんこくじ)、出流山(いづるさん)を巡りました。
1日目は今市市の追分地蔵尊で勤行の後、日光開山 勝道上人の足跡を訪ねました。
追分地蔵尊は御成街道と例幣使街道の追分(分岐点)に安置されているためこの名で呼ばれていますが、元は日光山内に安置されており、大谷川(だいやがわ)の氾濫で現在の今市市まで流されてきたといいます。
追分地蔵尊では勤行と法頭による錫杖加持の後、追分地蔵の信者の皆様から御接待をいただきました。
地蔵尊から最初の拝所である深山宿へバスで移動します。
(其之二へ続く)
6月の立螺講習会は、6月17日(日)の午前10時から12時まで、山王院で行いますので、受講者はご参集下さい。
*恒例会は法頭多忙のためお休みです。
参加希望の方は寺務局までご連絡ください。
電話:0289-63-2901(FAX兼)9:00 ~ 17:00
メール:info@nikko-shugendo.co
立螺講習会
日時:5/13(日)10:00~12:00
参加費:2,000円
場所:山王院
5月20日(日)、山王院大祭を厳修しました。
11時から山王院の御守護大神である大聖歓喜天尊に、日頃の御守護に感謝して特別な御供物(御膳)を献じ所願成就を祈念する法要を修しました。
前日には本堂で十一面観音供の御護摩を焚きました。
13時からは屋外道場の大護摩壇にて大火生三昧を厳修し、火渡りを行いました。この火渡りは倶利伽羅明王の火伏の法による火生三昧です。倶利伽羅明王とはかつて不動明王が、剣に変じた九十五種の外道の長、智達(ちたつ)を降伏した際の御姿です。
本年も多くの方にお参りいただきました。