12月の恒例会

12月4日(日)に立螺講習会恒例会を行いました。
恒例会では勤行と月輪観の瞑想の後、伊矢野法頭から五時の教相判釈や、中国天台宗から日本天台宗への成り立ちと両者の違いについて法話がありました。

2016.12月輪観 2016.12法話
修験を知るには仏教を知らねばならず、修験を修めれば仏教をより深く理解することができます。

立螺講習と恒例会はどなたでも参加いただけます。
興味を持たれた方は寺務局までご連絡ください。

http://www.nikko-shugendo.com/inquiry.html
電話:0289-63-2901(FAX兼)9:00 ~ 17:00
メール:info@nikko-shugendo.com

柱源神法を厳修しました。

「柱源(ちゅうげん or はしらもと)」は修験道究極の奥義であり、修験者たちの間で師から弟子へ密かに口伝として伝えられ、往古にはその名さえも秘されたと伝えられています。

 

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柱源神法は、私たちに備わっている心がそのまま真実のあり方、あるいは、心そのままのはたらきがすでに完成している、という境界(きょうがい)の教えです。

 

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去る11月20日に厳修された柱源神法は、特有の壇具を用いて生命の循環に対する柱源の教えを行儀として示すものです。

 

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柱源護摩と呼ばれる採灯は、炉壇の上に壇木を積み、命息(呼吸)を表す乳木をもって採灯となし、轟々と燃えさかる炎によって五大が本来の根源に戻っていく姿を表すものとされます。

 

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柱源神法では、心の中で湧き起こるさまざまな煩悩や、それによって生じる苦しみなどは、そのはたらきとして自動的に「完成」に向かう力をもっていると説きます。

 

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さまざまな場や日常生活(行住坐臥)の中で、「自己の境界を現成するをもって修行とする」柱源神法は、古来より日本に伝わるマインドフルネスそのものと言えるでしょう。

 

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柱源神法は、人間の存在だけではなく自然とは何であるかについても説いており、鮮やかな紅葉がその教えを具現しているようでした。

 

文責:慧乗

 

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続、日光山秋峰修行を行ないました

中禅寺(立木観音)で御法楽の後、入峰採灯大護摩と火生三昧(火渡り)を行ないました。道場準備の時大雨だったため道場荘厳(かざり)も山中のようにシンプルなものにしました。ちなみにこの中禅寺の地は、歌ケ浜といい勝道上人の前に天女が降り歌い舞った地といわれ、吉祥天が祀られています。この御寺には、波之利(はしり)大黒天、愛染明王、五大明王等の諸尊が祀られています。

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お祓い作法

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床堅作法

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願文

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火生三昧(火渡り)

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9月19日のおねり法楽(山内巡拝)は日光郷土センターから出発しました。日光の街を行列し、神橋を渡りました。この橋の手前上には明星天子が祀ってあります。橋の向かいには深砂大王が祀ってあります。勝道上人が大谷川の瀑流を渡りあぐねていた時、深砂大王が現われ手に持つ蛇を投げると蛇が橋になったそうです。しかし蛇ですので渡れずにいると、山菅が生えて蛇を覆ったため上人達は渡ることが出来ました。これによってこの橋を山菅の蛇橋とも呼びます。

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神橋を渡る

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長坂を登り山内に

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中山通りを行道

山内参道を行く

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新宮(二荒山神社)で御法楽

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山内行道

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東照宮で念佛御回向

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輪王寺御本坊へ

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御本坊で御法楽の後出発

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輪王寺黒門

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輪王寺三仏堂で御法楽

本年の秋峰修行は、大変な降雨でしたが、日光大権現、御山の神仏の御力を感じることが出来た修行でした。特に大護摩の時だけ雨が完全にやんだことは本当に有難く感謝致しました。日光大権現の御力、御開山の御力が、皆様のうえに御加護をもたらすよう、御祈念申し上げます。

日光修験道・山王院の行事をお知らせします。