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大宿道場を開きます

10日より大宿道場を開きます。
これは峰中に先立って毎年開かれるものです。
この道場では毎日勤行等が行われます。

 

自然の供華

山王院の夏の花々が咲きました。

山王院境内の羽黒山御本地 正観世音菩薩に自然の供華です
観音様の前は山百合の花畑になっています
百日紅も今年は綺麗に咲きました

山王院には四季の花が植わっています。
どうぞ皆様お参りください。

雑誌『男の隠れ家』9月号記事掲載のお知らせ

7月27日発売の三栄書房『男の隠れ家』2017年9月号に山王院の紹介記事が掲載されました。

『男の隠れ家』2017年9月号は修行特集です。

春修行、男体禅頂、秋峰修行が山王院提供写真とともに紹介されています。

男の隠れ家 2017年9月号

 

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大祭の準備をしました

大祭で使う一面器を磨きました。

左の燭台が磨いたもの、右の燭台が磨く前のものです。

山王院にはたくさんの仏器がありますが、順繰りに磨いていきます。

修験の大祖

山王院は修験のお寺ですが、釈迦牟尼仏の法要は全て行います。
遺教会、涅槃会、灌仏会、成道会は参列者のあるなしにかかわらず必ず行います。

それはインドにおける修験の大祖が釈迦牟尼仏であるからで、その御恩に報いるため(報恩)だからです。法華経にあるように釈迦牟尼仏は過去世において薪木をとり、水を汲み、師匠にお仕えして悟りを得ました。我々日本国の修験においてはこの修行を小木、閼伽の行と呼び、重要視します。このために釈迦牟尼仏は修験の大祖であるのです。

 

 

画像は大正大蔵経図像部第3巻P46図像No.18の釋迦如来像をSAT大正蔵図像DB(http://dzkimgs.l.u-tokyo.ac.jp/SATi/images.php)より引用いたしました。

お彼岸

明日からお彼岸です。

お彼岸は彼岸会ともいいます。前後七日間で中の日をと中日(お中日)といいます。前三日後三日の六日を菩薩の修行である六波羅蜜に当てます。

六波羅蜜とはパーラミータの音写で、向こう岸にわたるという意味です。ですから彼岸といいます。

 

六波羅蜜は1.布施ほどこし 2.持戒(戒めをたもつ) 3.忍辱(にんにく。耐え忍ぶ) 4.精進(純粋に励む) 5.禅定(心を正しく認識する) 6.般若(智慧。智慧とは知識のことではなく、全ての本質を体得することです)。中日は六波羅蜜の配当外ですが昼夜が同時間であり、実質的な季節の変わり目です。この六つの徳目を心において彼岸を過ごしたいものです。

 

 

写真はお中日にお供えする精進二色丼です。

丁酉一白水星

今年の干支は丁酉(ひのとのとり、ていゆう)、九曜中宮は一白水星です。除夜会のときにお話ししましたが、火事・水害の多い星回りといわれています。

 

各地で火事のニュースがありますが、過去に丁酉一白水星だった年には1837年(天保8年)大阪大火、1657年(明暦3年)明暦大火がありました。夏には水回りにも注意してください。

 

占星ではこのように説かれますが、やはり日頃の信心を持つことが大切です。信心があれば神仏のご加護が得られ、大難も小難で済みます。

 

日光修験秘法〜清滝神社での顕密護摩

日光修験ゆかりの霊迹を巡る一日修行の最終地は、清滝でした。

 

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栃木県神社庁のサイトによると、弘法大師空海が日光に来山された折、岩壁を流れ下る一条の滝を目にし、「かつて、役小角と雲遍上人が中国の大鷲山の清滝というところで、奇跡に逢った時の話を思い出し」この地を清滝と名付けたとされています。

 

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弘法大師は、大海津美神(おおわたつみのかみ)を主祭神として清滝神社を、その西側には密教の灌頂道場である清瀧寺を創建し、清滝の水が灌頂水として使われていたといわれます。

そのため日光山では古来より慈覚大師円仁の法華円教と弘法大師空海の真言密教が双修されていたと伝えられています。

 

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現在は清瀧寺の堂宇のみ再建されています。

弘法大師が密教を学ばれた大唐長安の青龍寺の鎮守であった清龍権現は、弘法大師を慕って海を渡って来られたため、龍の字に氵(さんずい)がついて清瀧権現とお呼びするようになったとか。

 

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清滝権現をお祀りする清滝神社境内で、日光修験だけに伝わる秘法である顕密護摩が厳修されました。

 

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山王院境内にも鳥居がついた顕密護摩壇があり、火渡り火生三昧を行わない採灯護摩の時には、この顕密護摩壇で修法されます。

 

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この日の顕密護摩にはさまざまな神仏が炎をもってお姿を荘厳なさいました。

 

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ありがたいことに、霊感のない私でも護摩修法中にそれとわかるくらいはっきりと宝珠を捧げ持った善女龍王(清滝権現)や龍神様がお姿を現してくださいました。

 

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弘法大師空海に示現された滝尾権現(田心姫命(たごりひめのみこと))の霊域から、日光開山勝道上人の御廟、法頭が法流を嗣がれた妙覚院ゆかりの荒沢不動、そして弘法大師ゆかりの清滝権現社での顕密護摩と、日光修験の源流に触れた一日修行を終え、山王院で御本尊様に無魔成満のご報告を申し上げました。

 

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(文責:慧乗)

日光修験の聖地〜開山堂と荒沢不動

滝尾神社から日光の御開山である勝道上人をお祀りする開山堂までの滝尾道には、日光山座主であった昌源が植樹したとされる樹齢500年を超える老杉(昌源杉)が立ち並んでいます。

 

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滝尾道の道中には、関ヶ原の戦いで徳川家康が騎乗したとされる神馬(しんめ)の碑や、滝尾権現(田心姫命(たごりひめのみこと))が手を掛けたと伝えられる手掛石、筑紫安楽寺の大鳥居信幽が勧請した菅原道真をお祀りする北野神社があります。

 

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日光の御開山である勝道上人は、入寂されたのち開山堂の上にあった仏岩で荼毘に付されましたが、仏岩が崩落したためこの地に御廟が建てられたといいます。

 

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開山堂は朱塗りのお堂で、中には勝道上人の御本地である地蔵菩薩と十大弟子がお祀りされ、往古には御供所もあって勝道上人に御膳が御供えされていたそうです。

 

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開山堂の裏手の勝道上人の御墓に五輪塔が建てられ、その奥の岩窟には不動明王を中心に六部天の像が立ち並んでいます。

 

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開山堂のすぐ左手には観音堂(産の宮)があり、まっすぐ進むようにと将棋の香車がたくさん奉納されています。

観音堂の裏手には陰陽石があり、安産や子宝の願いが託されていたようです。

御廟と産の宮、死と誕生が交わる接点がここ開山堂であり、修験の究極奥義である柱源(はしらもと)を彷彿とさせる象徴のように思えました。

 

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滝尾山の霊気と開山堂までの森のフィトンチッドをたっぷり浴びた山王院の修験者一行は荒沢不動に移動しました。

荒沢は裏見の滝として知られており、この荒沢一帯は真言系修験の妙覚院先徳が天海僧正より管理を任されていました。

 

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山王院の伊矢野法頭は妙覚院の正嫡法嗣であることから、荒沢口の地蔵尊を建立される際に、妙覚院列祖先徳の菩提を弔う意味も込められたといいます。

 

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マイナスイオンを存分に浴び遠くから轟々と響く滝の音を聞きながら、荒沢奥の裏見の滝を目指します。

日光には俗に七十二滝といって名瀑が数多くあり、裏見の滝は日光三大名瀑に数えられることもあります。

 

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以前は裏見の滝の裏にお祀りされている不動尊まで小道がつながっていて、松尾芭蕉が「暫時は滝に籠もるや夏の初」と句を詠んだことで有名です。

 

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荒沢不動尊に御法楽を捧げた後、行者一行は清滝を目指しました。

 

次回へ続く。(文責:慧乗)

日光修験の源流に触れる〜滝尾山

去る7月10日に山王院では、日光修験に所縁の霊迹を巡る一日修行を行いました。

日光修験の発祥の地ともされる滝尾神社周辺は、白糸の滝、酒の泉など隠れパワースポット(?)とされる場所が点在する、今なお神気溢れる霊域です。

 

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吉野の丹生川上神社から勧請された罔象女神(みつはめのかみ)をお祀りする滝尾高徳水神社脇から、白糸の滝を左手に緑の中に佇む2基の灯籠の間の石畳の階段を登ります。

 

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日光に来錫された弘法大師空海が、この地で滝尾権現が示現を蒙られたと伝えられる苔むした影向石が別所跡に静かに鎮座されています。

 

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さらに石畳を進み運試しの鳥居を抜けると、緑の中に鮮やかな朱塗りの楼門(桜門:重要文化財)が姿を現します。

ここが女峰山の神霊である滝尾権現がお祀りされている滝尾神社です。

 

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滝尾神社拝殿脇の更地は、本地堂、千手堂、根本日満社などがあった場所で、強飯などの修験の行はこの地で盛んに行われていたなど、その昔は隆盛を極めていたそうです。

ここの千手堂は山王院に移築することになっていましたが、損傷が著しかったため千手堂の礎石だけを山王院本堂に移したそうです。

 

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縁結びの笹の脇を抜け、流造の本殿で御法楽を捧げた後、無念橋(願い橋)を渡り、三本杉前で勤行しました。

 

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三本杉は滝尾神社の御祭神である滝尾権現(本地:阿弥陀如来、垂迹:田心姫命(たごりひめのみこと)、応用の天:大弁財天女)の御神木でもあり、その昔、滝尾権現が何度も御神威を現されたと伝えられる、滝尾神社境内で最も御神気が強い場所です。

 

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三本杉から宇賀之御魂神(うかのみたまのかみ)をお祀りする滝尾稲荷社前を通り、酒の泉から子宝石を経由して、石畳の参道を下ります。

 

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参道脇の古い様式の石仏と毘沙門天を祀る外山(とやま)を遙拝しながら、開山堂に向かいました。

 

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次回に続く。(文責:慧乗)