●平成30年 春修行を行いました 其之三
(其之二から続き)
2日目は勝道上人誕生の地に建立された仏生寺の参詣からスタートしました。こにちは勝道上人の御母堂の実家の地と伝えられています。
本堂にお参りし、御住職から御話を伺った後、二手に分かれて境内の裏手の錫杖峯にある新四国霊場八十八箇所と、勝道上人の産湯を取ったとされる仏生池をそれぞれ巡拝しました。
仏生寺の次には下野国分寺跡の安国寺(あんこくじ)に参詣しました。下野国分寺は奈良時代に全国に三箇所あった戒壇の一つで、勝道上人が得度受戒された御寺です。
2日目最後は出流山満願寺(いづるさんまんがんじ)に参詣しました。本堂で勤行した後、勝道上人の御両親が子どもが授ずかるように祈願を行ったとされる霊窟がある奥之院へ巡拝しました。出流山の寺号は日光山輪王寺と同じ満願寺です。(輪王寺は本来、宮様の号で寺号は満願寺です。)本堂には独鈷杵を持った勝道上人の御像がお祀りされています。
二日間の修行を終え山王院へ戻った後、二年間の春修行を終えた参加者に峰中秘文の御授けがありました。
本年は深山宿から勝道上人の前半生に所縁の地を巡拝しました。来年は勝道上人の後半生に所縁の日光山内を巡拝予定です。