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令和元年 成道会を厳修しました

12月8日(日)、成道会(じょうどうえ)を厳修しました。



成道会とはお釈迦様が覚りを開かれたことを祝う法要です。


お釈迦様は八千度生まれ変わられ修行の末、この世に生まれ変わって修行されました。今生では始め苦行を重ねましたが覚りを得られず、ブッダガヤの菩提樹の下で禅定に入り覚りを得られました。この時、魔王が軍勢を率いてお釈迦様の覚りを妨げようとし、弓を引きますがお釈迦様さまの慈悲の力でみな散華となってしまいました。また魔女を使わしますが老婆と変じ邪魔をすることができませんでした。菩薩の釈尊は初夜分(夜の始め)に天眼通を得られ、中夜分(夜の半ば)に宿命智(無数の過去世を知る智)を得られ、後夜分(明け方近く)に覚りの知恵を得られました。その時、多くの神々が歓喜されました。これより仏の道が開かれました。


以下に法頭の撰した祭文(さいもん)を掲載します。


成道会祭文     頂覺院 慈峰 撰

諸徳三礼

維令和元年十二月八日 沙門某甲等(それら)、謹シンデ 香花茶薬ノ餞ヲ以テ 敬テ樹下成道ノ像ニ献ズ。蓋シ聞ク 釈迦世尊ハ 過去累徳シテ娑婆往来スルコト八千度、三祇ノ修行ヲ満ジ、都卒ノ内院ニ補処ヲ示ス

時至リ淨飯宮ニ降リ四門ニ無常出離ヲ観ジ、出家苦行シ、ツイニ吉祥座ニ不退ノ想イニ坐シタマフ。天魔破旬 軍類ヲ率キイ、箭ヲ放ツモ 菩薩ノ慈念力ニ由テ散華花蔓トナル

魔女ヲ使ハスモソノ正体ヲ顕ハシ 遂(つい)ンジテ魔王魔軍敗走シ、大士勝利ヲ得タマヘリ

寂然ノ境中ニ菩薩初禅ヨリ四禅ニ至リ、智ヲ得給フコト有リ。初夜分ニ天眼ヲ得、中夜分ニ宿命智ヲ得給フ。後夜分ニ後得智ヲ得、縁起顕ハレ十二支分ノ生滅ヲ観察シ給ヘリ。當ニ生死已ニ尽キ、大覚ヲ得タマフ

梵釈四王、諸天子衆、虚空ニ満チ、楽ヲ奏シ妙香馥郁トシテ天華雑華ヲ雨(ふら)ス

希有ナリ希有ナリ大吉祥

吉祥ナリ吉祥ナリ大希有ナリ

世ニ如来現ワレ甘露ノ門開カレタリ

爰ニ某甲等(それら) 僅カニ末ノ世ニ生マレ 上古ノ利益ニ漏レタルコトヲ恨ミ、苟シクモ辺地ノ身ヲ受ケテ、中天ノ宝座ヲ隔ツルコトヲ悲シムモ 成道ノ聖相ヲ拝シテ降魔觸地ノ尊容ヲ仰グ

善逝ノ慈悲廣大ナレバ辺地末世ノ別ナシ

救世ノ誓護空シカラズ 信ニ随ヒ応現シタマフ 庶願クハ大聖世雄哀憐シテ此ノ吉祥ヲ末代ニ及バシメ我等有情ヲ加護シタマワンコトヲ

能仁世尊 応供正智者 願ハクハ此ノ微供ヲ納受シタマヘ

尚饗



山王院ではお釈迦様の法要は全て行いますが、これはお釈迦様をインドにおける修験の太祖として仰ぐからです。