８月１４日に日光修験道・山王院において、盂蘭盆施餓鬼會法要を厳修いたしました。

光明真言の秘法をもって卒塔婆を一体一体開眼し、御精霊の追福菩提を祈願申し上げました。

 

 

光明真言供に引き続き、施餓鬼の秘密神咒をもって浄飯食（清らかな食べ物）を加持し、紙銭を燃して、有縁無縁の亡霊得脱の供養いたしました。

 

 

光明真言の秘法で加持開眼した卒塔婆を、山王院の西方浄苑にて懇ろに供養もうしあげました。

 

 

山王院境内の観音池で、地蔵菩薩、観世音菩薩の功力による紙卒塔婆の流水灌頂を行いました。

 

 

盂蘭盆施餓鬼會が終わると、いよいよ秋の峰入り修行（秋峰）の準備が始まります。

 

8月4日、日光山中禅寺主催による船禅定が行われました。

船禅定は室町時代には既に盛んに行われ、中禅寺湖を船で巡拝するものです。日光の開山、勝道上人以来、行われたものといいます。

当日は中禅寺（立木観音）に集合。採灯護摩壇、御浜地蔵を拝し船で出発しました。

 

 

 

八丁出島の寺ヶ崎薬師堂跡や日輪寺跡で法楽し、上野（こうずけ）島では中禅寺上人と数名が上陸し勝道上人の納骨塔を礼拝しました。

 

 

千手ヶ浜に上陸し、千手堂跡に向かいました。

 

 

 

この地の千手堂は昭和になって壊れてしまいましたが、本年日光開山1250年を記念して再建されるそうです。来年の船禅定には完成する予定です。

 

 

 

浜の不動明王を参拝し、船にて中禅寺に向かいました。

 

 

二荒山神社の湖中正面で船を泊め船上より8月1日に登拝した男体山に読経を捧げ、感動に浸りました。

 

 

 

中禅寺着後、五大堂に登り中禅寺湖を眺め日光の素晴らしさをしみじみ思い、神佛に感謝することしきりでした。

 

男体禅頂を行いました。天気が心配でしたが、見事に雨にあたりませんでした。

21:00過ぎに山王院でご法楽して出発、23:45に中宮祠二荒山拝殿にて神前法楽（神前読経）、0:00開門の前に登拝門門前において立螺（法螺）・お祓い・入山九字の後、門が開き男体山頂に向いました。

山頂に於いては太郎山神社にて顕密修法を行い、法頭は一合目の旧戒壇跡にて顕密修法を行いました。

 

本年は勝道上人が日光開山されて１２５０年に当たります。日光山中禅寺（立木観音）も吉祥天の初めての御開帳が行われております。男体山を下りて吉祥天をお参りに行きました。
ちなみに、立木観音の場所を歌が浜といいますが、勝道上人がご修行の時に吉祥天が舞い歌ったことにちなむ地名です。
現在、御開帳ですので御縁のある方はお参りしてください。