成道会を行いました。

12月8日、山王院において成道会を執行いたしました。お釈迦様が大覚(さとり)を得られたことを記念し、祝う法要です。台密においては、成道は必ず明王の加護によるとされています。菩薩(成道前の釋尊)は菩提樹の下に吉祥草を敷きその上に結跏座し、禅定に入り、初禅から四禅に到り初夜分(午後6時〜10時)に天眼の神通を得、中夜分(午後11時〜午前2時)に過去世を識子宿明智を得、後夜分(午前2時〜6時)明けの明星の出るにいたって縁起が顕はれ生死が尽き大覚を得られました。私達は、釈迦牟尼仏を大祖とし、少しずつでも御佛の歩みを学び覚りの完成を願求していきたいものです。

仏教においてはお釈迦様の御一生を記念する法要あります。

1   灌仏会(かんぶつえ)花まつりといわれ御降誕を御祝いします。(仏性迦毘羅。仏はカピラ城に生まれ)

2   成道会(しょうどうえ)降魔成道といい内外の魔を降し覚りを得られたことを御祝いします。(成道摩訶陀。マカダ国に覚りを得られ)

3   遺教会、涅槃会(ゆいぎょうえ、ねはんえ)  仏が最後の教を説かれ、その後涅槃(単なる死ではなく、すべての苦を滅された)ことを記念する法要です。(入滅倶稀羅。クチラ(クシナガラ)に涅槃に入られた)

この他に仏の御一生には出家。初転法輪(はじめの説法)。天上に説法に行かれ地上に戻られた日。などがあります。

コロナ禍の今、仏、世尊 釈迦牟尼の御宝号を唱え静かに時を過ごしてみて下さい。

南無釈迦牟尼仏

南無釈迦牟尼仏

新嘗祭を行いました

11月23日、曙両所宮において新穀の抜穂(ぬいほ)を御宝前に献じ御祭を行いました。本年はコロナ禍で大変な年ではありますが、自然の恵みは本年も豊かなみのりをもたらし、人間の思惑を超え常に恵みを与えて下さいます。感謝の思いと共に世の安らかならんことを御祈りいたしました。

御宮にて拝礼

抜穂(ぬいほ)

御供

御供

 

 

 

令和2年度の柱源法要を厳修いたしました〜其の弐

柱源法は、當道秘法(當道=修験道)とも、柱源神法とも称されます。また、柱源採燈(柴燈)供養法とも、柱源護摩とも呼ばれます。

 

 

火を燃すことから柱源護摩と呼ばれますが、密教で言う護摩とは異なるもので、採燈(柴燈)は柱源法の一部(死滅の行儀)です。

 

 

死滅の行儀は乳木採燈の形で、呼吸が停止するとき六大が分解して識体が中有に移ることを意味します。

 

 

識体は本源の解脱状態を離れず、死においてさえもその本源から離れることのない境地に死し、本源解脱の阿字の境界が顕現します。

 

 

死滅(採燈)の行儀では、死有中有のうちに本覚覚悟が明瞭になる無相三密のあり方を現します。

 

 

このように、柱源法(柱源神法)は、本覚、すなわち本来的完成、また本源的な解脱の境地のうえの働きとして全ての存在があり、その本源的解脱である本覚を離れた存在はないということを覚悟する秘法です。

 

 

本源(本覚)の解脱そのものの遊化であることを知り、常にそのようにある(即身即身)ことは、自己の心の狭間にかいま見る頓超不二の境界、内証を意識せずに覚悟することがこの柱源法の本質とされます。

 

 

柱源採燈供養法はその境地において利他行でありますから、新型コロナウイルス感染症の早期終息と皆さまの安泰と弥栄を御祈念申し上げました。

 

 

柱源法要の後、鹿沼市長、大徳二十三夜尊薬師寺のご住職を御来賓としてお招きし、山王院行者一同とともに直会の忘年の宴が催され、来る歳の幸多からんことを願いました。

 

(文責 慧乗房)