令和2年 成道会を行いました

12月8日、山王院において成道会を執行いたしました。お釈迦様が大覚(さとり)を得られたことを記念し、祝う法要です。台密においては、成道は必ず明王の加護によるとされています。菩薩(成道前の釋尊)は菩提樹の下に吉祥草を敷きその上に結跏座し、禅定に入り、初禅から四禅に到り初夜分(午後6時〜10時)に天眼の神通を得、中夜分(午後11時〜午前2時)に過去世を識子宿明智を得、後夜分(午前2時〜6時)明けの明星の出るにいたって縁起が顕はれ生死が尽き大覚を得られました。私達は、釈迦牟尼仏を大祖とし、少しずつでも御佛の歩みを学び覚りの完成を願求していきたいものです。

仏教においてはお釈迦様の御一生を記念する法要あります。

1   灌仏会(かんぶつえ)花まつりといわれ御降誕を御祝いします。(仏性迦毘羅。仏はカピラ城に生まれ)

2   成道会(しょうどうえ)降魔成道といい内外の魔を降し覚りを得られたことを御祝いします。(成道摩訶陀。マカダ国に覚りを得られ)

3   遺教会、涅槃会(ゆいぎょうえ、ねはんえ)  仏が最後の教を説かれ、その後涅槃(単なる死ではなく、すべての苦を滅された)ことを記念する法要です。(入滅倶稀羅。クチラ(クシナガラ)に涅槃に入られた)

この他に仏の御一生には出家。初転法輪(はじめの説法)。天上に説法に行かれ地上に戻られた日。などがあります。

コロナ禍の今、仏、世尊 釈迦牟尼の御宝号を唱え静かに時を過ごしてみて下さい。

南無釈迦牟尼仏

南無釈迦牟尼仏