恒例会〜自心と向き合う

6月28日(日)、午前中(10:00〜12:00)は法螺講習会、午後(13:30〜15:30)は恒例会(瞑想と法話)でした。

 

恒例会の月輪観(がちりんかん)では、参加者の方もずいぶん瞑想に習熟され、40分ほど瞑想を続ける事が出来るようになりました。

 

姿勢と呼吸を整えることで心が次第に安定して、月輪をイメージしやすくなります。

 

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私自身は月輪をディスク(円盤)ではなく、明るさや透明さをもつ水晶のようなスフェア(球体)の月輪を胸の中にありありとイメージし、集中をすこし緩めて(うしろに一歩さがった感じで)その状態に心を休めます。

 

その状態で観ていると、目で見えている情景や鳥のさえずりや木の枝を揺らす涼風、香のかおりなどを五感が知覚しても、心の中に去来する思考や感情、あるいは感覚によって、水晶のような透明さをもつ月輪(心の空間)は揺らがなくなります。

 

そして月輪観の瞑想の中で、思考や感情が湧いては消えていくプロセスをただ見守っていました。

 

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月輪観の後の法話では、月輪観の月輪は菩提心(悟りに向かう心・悟りの廻向・悟りそのもの)の象徴でありこれを清涼の徳ということ、法界(現象界)は真如(自心)の顕れであることを説明されました。

 

また密教ではとりたてて瞑想ということは言わないけど、観想の中で「心月輪の中に…云々」という文言が入っているように、瞑想を深めておくことが、行法での観想に熟達するコツであるというお話をうかがいました。

 

月輪観に入る際、身息心を調整するときに呼吸が落ちつかないと心が定まらないので、次回は呼吸法または念誦で調息し、瞑想に入るやり方を行ってみることになりました。

 

次回の恒例会は7月19日(日)です。

マインドフルネス瞑想に興味のある一般の方の参加も歓迎です。お問い合わせ、参加のお申し込みは山王院まで

(恒例会レポート:慧乗坊)