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平成29年 盂蘭盆施餓鬼會を厳修しました

平成29年8月14日、山王院本堂にて、お盆の恒例行事である盂蘭盆(うらぼん)施餓鬼會(せがきえ)が厳修されました。

施餓鬼會に先立ち、光明真言の秘法が修されました。光明真言は一切の諸仏と毘盧遮那如来(びるしゃなにょらい)が清浄蓮華明王に灌頂(かんぢょう:覚りに達したことを証する儀式)を授けたときに唱えられた真言で不空大灌頂真言ともいわれ、聴くだけで一切の罪障を除き、光明の身を得て速やかに往生することができるとされています。

この光明真言の秘法で加持された真新しい卒塔婆(そとば)は、山王院の西方浄刹に懇ろに供養されました。

 

施餓鬼會では、餓鬼世界だけでなく広く六道衆生や先祖代々過去精霊に秘密神咒で加持した供物を施し、冥銭(紙銭)を燃して供養します。

長崎出身の私にとって、紙銭を燃すのは中国盆で馴染みがあります。その一方で、爆竹を鳴らしながら金山・銀山・衣山を燃すどんど焼きのような賑やかな中国盆と、山王院で行われる静かで送り火のような紙銭供養のコントラストがすごく印象的でした。

供儀の後に大宝楼閣善住秘密陀羅尼や菩提場荘厳陀羅尼などをお唱えして、罪障消滅、極楽往生の功徳を廻向いたしました。参列した行者たちも、しばし冥府を訪れたようでした。

 

最後に小雨の中、流水灌頂(ながれかんぢょう)が行われました。

紙卒塔婆が智慧の水に預かり流れ、しだいに溶けていくことで、先祖代々の過去精霊の一体一体が観世音菩薩、地蔵菩薩の威徳に抱えられていくようでした。

この文章を書きながら、ふるさとの長崎で行われる精霊流し(しょうろうながし)に思いを馳せました。

 

文責・慧乗

 

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平成29年 盂蘭盆施餓鬼会のお知らせ

8月14日(月)13時30分より盂蘭盆施餓鬼会を行います。

 

 

施餓鬼は餓鬼に施すと書きますが、餓鬼とは過去世の貪りの業によって堕ちる世界の生類をいいます。この世界の特徴は求めても得られず、ますます求める心が強くなる世界です。
実際の霊的な餓鬼の世界もありますが、この世の人間の持つ欲しい欲しい、という心がある者がこの世に生きる餓鬼でもあります。ですから施しという行いは自らの貪りの心を知る一つの修行なのです。
この法要の趣旨を知り、参列する者は貪りの心を捨てることができ、その者の先祖も餓鬼道の苦しみを免れることができます。


盂蘭盆会は孝行の教えに基づいています。この法要により7代の先祖が浄土(清らかな世界)に生まれ変わることができるとお経に説かれています。三尺塔婆にご先祖様のお名前を書き供養いたします。

 

 

盂蘭盆施餓鬼の法要の後、流灌頂(ながれかんじょう)を行います。

 

亡くなった方のお名前を紙の塔婆に書き、功徳水の流れで罪障、罪業、悪い因縁を清め宝生如来様、地蔵菩薩様の御加護により、亡くなった方々に安らぎを与える法要です。
御供養を希望される方は寺務局までお申し込みください。

塔婆(三尺:90cm):一体 3,000円
流水灌頂一霊志納:500円

当日参加できない方でも当寺で御供養申し上げます。
三尺塔婆は山王院で供養するか又は各家のお墓にお上げ下さっても結構です。

 

 

どなた様も参列いただけます。
参加希望の方は日光修験道山王院 寺務局までご連絡ください。
お塔婆をご希望の方は8月5日(土)までに寺務局までお申込みください。

平成29年 船禅定を修行しました

8月4日(金)、中禅寺主催の船禅定に参加しました。

中禅寺境内で御法楽の後、船に乗って中禅寺湖に漕ぎ出します。

船上から各拝所で御法楽しながら中禅寺湖を一周します。

今年は千手浜の千手堂が落慶後、初の御開扉でした。

千手堂に併せてお不動様にもお堂ができました。

いろは坂下は曇天・小雨でしたが、中禅寺湖は修行中快晴でした。

平成29年 男体禅頂を修行しました

8月1日(火)に男体禅頂を修行しました。

二荒山神社中宮祠で神前読経

法頭の九字の後、開門し山頂を目指します。

曇天でしたが、雲間から朝焼けが見えました。

 

山頂でご法楽の後、下山しました。

権現様の御加護のおかげで雨に濡れることなく全員無事に下山することができました。