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自然の供華

山王院の夏の花々が咲きました。

山王院境内の羽黒山御本地 正観世音菩薩に自然の供華です
観音様の前は山百合の花畑になっています
百日紅も今年は綺麗に咲きました

山王院には四季の花が植わっています。
どうぞ皆様お参りください。

修験の大祖

山王院は修験のお寺ですが、釈迦牟尼仏の法要は全て行います。
遺教会、涅槃会、灌仏会、成道会は参列者のあるなしにかかわらず必ず行います。

それはインドにおける修験の大祖が釈迦牟尼仏であるからで、その御恩に報いるため(報恩)だからです。法華経にあるように釈迦牟尼仏は過去世において薪木をとり、水を汲み、師匠にお仕えして悟りを得ました。我々日本国の修験においてはこの修行を小木、閼伽の行と呼び、重要視します。このために釈迦牟尼仏は修験の大祖であるのです。

 

 

画像は大正大蔵経図像部第3巻P46図像No.18の釋迦如来像をSAT大正蔵図像DB(http://dzkimgs.l.u-tokyo.ac.jp/SATi/images.php)より引用いたしました。

お彼岸

明日からお彼岸です。

お彼岸は彼岸会ともいいます。前後七日間で中の日をと中日(お中日)といいます。前三日後三日の六日を菩薩の修行である六波羅蜜に当てます。

六波羅蜜とはパーラミータの音写で、向こう岸にわたるという意味です。ですから彼岸といいます。

 

六波羅蜜は1.布施ほどこし 2.持戒(戒めをたもつ) 3.忍辱(にんにく。耐え忍ぶ) 4.精進(純粋に励む) 5.禅定(心を正しく認識する) 6.般若(智慧。智慧とは知識のことではなく、全ての本質を体得することです)。中日は六波羅蜜の配当外ですが昼夜が同時間であり、実質的な季節の変わり目です。この六つの徳目を心において彼岸を過ごしたいものです。

 

 

写真はお中日にお供えする精進二色丼です。