修験の大祖

山王院は修験のお寺ですが、釈迦牟尼仏の法要は全て行います。
遺教会、涅槃会、灌仏会、成道会は参列者のあるなしにかかわらず必ず行います。

それはインドにおける修験の大祖が釈迦牟尼仏であるからで、その御恩に報いるため(報恩)だからです。法華経にあるように釈迦牟尼仏は過去世において薪木をとり、水を汲み、師匠にお仕えして悟りを得ました。我々日本国の修験においてはこの修行を小木、閼伽の行と呼び、重要視します。このために釈迦牟尼仏は修験の大祖であるのです。

 

 

画像は大正大蔵経図像部第3巻P46図像No.18の釋迦如来像をSAT大正蔵図像DB(http://dzkimgs.l.u-tokyo.ac.jp/SATi/images.php)より引用いたしました。