恒例会〜自心と向き合う

6月28日(日)、午前中(10:00〜12:00)は法螺講習会、午後(13:30〜15:30)は恒例会(瞑想と法話)でした。

 

恒例会の月輪観(がちりんかん)では、参加者の方もずいぶん瞑想に習熟され、40分ほど瞑想を続ける事が出来るようになりました。

 

姿勢と呼吸を整えることで心が次第に安定して、月輪をイメージしやすくなります。

 

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私自身は月輪をディスク(円盤)ではなく、明るさや透明さをもつ水晶のようなスフェア(球体)の月輪を胸の中にありありとイメージし、集中をすこし緩めて(うしろに一歩さがった感じで)その状態に心を休めます。

 

その状態で観ていると、目で見えている情景や鳥のさえずりや木の枝を揺らす涼風、香のかおりなどを五感が知覚しても、心の中に去来する思考や感情、あるいは感覚によって、水晶のような透明さをもつ月輪(心の空間)は揺らがなくなります。

 

そして月輪観の瞑想の中で、思考や感情が湧いては消えていくプロセスをただ見守っていました。

 

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月輪観の後の法話では、月輪観の月輪は菩提心(悟りに向かう心・悟りの廻向・悟りそのもの)の象徴でありこれを清涼の徳ということ、法界(現象界)は真如(自心)の顕れであることを説明されました。

 

また密教ではとりたてて瞑想ということは言わないけど、観想の中で「心月輪の中に…云々」という文言が入っているように、瞑想を深めておくことが、行法での観想に熟達するコツであるというお話をうかがいました。

 

月輪観に入る際、身息心を調整するときに呼吸が落ちつかないと心が定まらないので、次回は呼吸法または念誦で調息し、瞑想に入るやり方を行ってみることになりました。

 

次回の恒例会は7月19日(日)です。

マインドフルネス瞑想に興味のある一般の方の参加も歓迎です。お問い合わせ、参加のお申し込みは山王院まで

(恒例会レポート:慧乗坊)

船禅定のご案内

船禅頂(ふなぜんじょう)とは、日光開山・勝道上人が、弟子らとともに、湖畔の霊場に香華(こうげ)を供えて修行、祈念された古儀にちなみ、毎年八月四日に中禅寺湖岸の霊場を船で巡拝する行事です。

 

一般の方も参加できます。

 

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日 時 平成27年8月4日(火)中禅寺集合 午前9:00

会 費 4,000円(お札、お弁当、船代が含まれます。)

日 程 8月4日(火) 午前7:00 山王院出発

(前日山王院に宿泊希望の方は、参加申込書に宿泊希望と山王院到着時間をご記入下さい。)

午前9:00 中禅寺着  受付

午前10:30 船 出発

午後1:30 立木観音着 予定

午後2:00 解散

 

申込締め切り、参加費の振込み期日は7月10日とさせて頂きます。

参加希望の方は日光修験道寺務局までお問い合わせください。

 

この行事は、中禅寺様に名簿、会費をまとめて申し込みますので、ご参加ご希望の方は必ず期日までに申し込みされますよう重ねてご案内申し上げます。

(難易度:初心者向け:☆☆☆)

男体山登拝(夏峰)のご案内

日光修験道の夏の入峰修行として、日光三所権現のご神体でもある標高2,486mの霊峰二荒山(ふたらさん・男体山)の登拝を行います。

 

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日 時 平成27年7月31日(金)~8月1日(土)

午後8:00  山王院集合

午後9:10  ご法楽

午後9:30  出発

持参品  雨具、防寒具、杖(必要な方)、タオル、懐中電灯、着替え等をご用意下さい。

会 費  6,000円(登拝入山料、お札料、バス代が含まれます)

 

{直接二荒山神社に行かれる方は寺務局にご連絡下さい。}

*食事等は各自でご負担下さい。

 

備 考 *山王院からバスで二荒山神社まで直行致しますので、山頂での朝食、飲み物等は事前に各自でご用意下さい。

*8月1日のお弁当(山王院に戻ってから頂きます。)を希望の方は事前にお申し込み下さい。お弁当代は1,000円です。会費と一緒にご入金下さい。

*山王院に早めに到着される方は宿坊で集合時間迄お休み下さい。

 

申込の締め切り、会費の振込み期日は7月10日とさせて頂きます。

参加希望の方は日光修験道寺務局までお問い合わせください。

この行事は、二荒山神社に名簿、会費をまとめて申し込みますので、ご参加ご希望の方は必ず期日までに申し込みされますよう重ねてご案内申し上げます。

男体山登拝案内や日光二荒山神社のその他の行事については、男体山登拝大祭サイトを参照下さい。

(難易度:体力が必要:★★☆)

火渡り法要(大火生三昧修行)

日光修験道山王院の修験者一同は、茨城県龍ヶ崎市大徳の二十三夜尊・薬師寺(にじゅうさんやそん・やくしじ)において、採灯大護摩供・大火生三昧修行を厳修しました。

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法螺貝を合図に、修験者による宝剣作法や宝弓作法など、採灯護摩の結界内を清めるさまざまな儀式が行われました。

さらに今年は、昭善阿闍梨による「湯加持(ゆかじ)」という儀式が行われました。湯加持とは煮えたぎったお湯を加持して浴びる荒行で、阿闍梨は煮立った大釜の中に入り参詣者の厄難消除・身体健全を祈られました。

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轟々と燃え上がる護摩の炎に向けて修験者の読経が響き、昨年以上の参詣の方々が篤い祈りを捧げられました。

真言が唱えられる中、山王院修験者の火渡り・火生三昧につづき、多くの参詣者も裸足で火渡りを行い、無病息災や諸願成就を祈念しました。

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火渡りをされる参詣者一人ひとりを加持していらっしゃった火生導師の太賢先達は、一般参詣の方が火渡りで浄化されると火がだんだん俗っぽくなるので、途中で行者を渡らせて火自体を浄化した、とおっしゃっていました。

 

日光修験道・山王院の行事をお知らせします。