火渡り法要(大火生三昧修行)

日光修験道山王院の修験者一同は、茨城県龍ヶ崎市大徳の二十三夜尊・薬師寺(にじゅうさんやそん・やくしじ)において、採灯大護摩供・大火生三昧修行を厳修しました。

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法螺貝を合図に、修験者による宝剣作法や宝弓作法など、採灯護摩の結界内を清めるさまざまな儀式が行われました。

さらに今年は、昭善阿闍梨による「湯加持(ゆかじ)」という儀式が行われました。湯加持とは煮えたぎったお湯を加持して浴びる荒行で、阿闍梨は煮立った大釜の中に入り参詣者の厄難消除・身体健全を祈られました。

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轟々と燃え上がる護摩の炎に向けて修験者の読経が響き、昨年以上の参詣の方々が篤い祈りを捧げられました。

真言が唱えられる中、山王院修験者の火渡り・火生三昧につづき、多くの参詣者も裸足で火渡りを行い、無病息災や諸願成就を祈念しました。

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火渡りをされる参詣者一人ひとりを加持していらっしゃった火生導師の太賢先達は、一般参詣の方が火渡りで浄化されると火がだんだん俗っぽくなるので、途中で行者を渡らせて火自体を浄化した、とおっしゃっていました。