令和元年11月の立螺講習会・恒例会を行いました

霊符尊神壇


11月3日の恒例会は、立螺の講習の後山王両所院に場所を移して、読経、月輪観を行いその後法頭の法話をうかがいました。


●法頭法話の概説

仏教は発心(発菩提心)から始まります。これは、苦しみや、生きていく上で、様々な違和感からの脱却を求め、苦しみのない安らかさを求め願うこころです。苦しみを超えすべてがあきらかになった状態を菩提=覚りと仏教ではいいます。この菩提心を原因として覚られた方々=仏。その覚りを説かれた教え=法。覚りを求める修行の仲間達、僧に帰依し(依り所)この生を生きてゆくのです。そのために、自らの苦の原因を、わからない程の過去から続く心の連続体に付着するマイナスの薫習(悪業)を懺悔して発心の道を忘れず、まっすぐに歩む必要があるのです。心は、次から次へと現れてくる対象にあうとそちらに向かい、妄想をおこしそれに引きずられその結果始めと異なる方向にいってしまいます。ですから、この発心=発菩提心を忘れず保持することが大切なことです。