令和4年度(第37回)秋峰修行 〜開白〜

 令和4年9月17日土曜日、3年ぶりに通常の形で挙行される秋の峰入り修行のために、一門の行者が続々と山王院に集まりました。

 全員、検温と医療用抗原検査キットで新型コロナウイルスのチェックを行った後、本堂で千巻経修行が始まります。行者全員で般若心経を繰り返し唱えること約1時間。秋峰修行の無魔成満の他、信徒さんの諸願成就を祈念しました。

 続くミーティングでは、「日光修験道宗意」とともに「入峰の掟」を唱和し、修行援助の所縁に感謝し、同行への和敬を心に刻みました。日も暮れて暗くなってきた頃、すべての電気が消されて行灯に火が入り、薄明かりの中、大宿での十界修行が始まります。

 十界修行の内容は詳らかには書けませんが、峰中での十界修行の前に大宿でその意義を行じるのです。

 十界修行ののち、行者一同は古峰ヶ原の深山の宿から峰入りの行に出立しました。