献穀祭を執行いたしました

11月23日、山王院両所宮において献穀祭を執行いたしました。

本年取れた稲の抜穂(ぬいほ)を両所の大神に献じ穀物の実りに感謝し、神々が威光を増し私たちの行く先に悪しきことなく恵みを給わり、この国の人々の悪心を正し善心を生じ国土と人々のいとなみの安らかんことを祈念いたしました。

 

 

 

柱源會を行いました

この日は柱源(ちゅうげん・はしらもと)採灯供養法を行いました。柱源は修験道の最も深秘、極意の教えで、その実践のひとつがこの法です。その内証の御歌(和歌)が「雲晴れてのちの光と思うなよ もとより空に有明の月」であります。仏になる、なっていないなどの二極分別(ふんべつ)のない境界に遊化することが大切なこととされます。この法は自性そのままの有り様を示すので力を加えずおのずと心もすべて自性のうちに融合します。修法終了の後、別間にて忘年の宴を開催を致しました。

 

 

 

 

 

日光山入峰修行を行いました。後編

明けて9月18日に日光にておねり法楽(山内の御堂、御社を巡拝すること)を行いました。

 

神橋前での御法楽

 

神橋を渡り山内へ

 

 

長坂を登ります(長坂は昔は日光山の正式な入口でした)

 

二荒山神社 楼門の額には日光大権現とあります

 

御本坊にて御法楽

 

 

 

護摩堂にて御法楽

 

相輪橖(そうりんとう)と三仏堂

 

おねり法楽の後、昼食。その後山王院にて出成修行を行いました。

 

出成法儀

 

本年は天気にも恵まれ無事満行し日光三所大権現、金剛童子、開山勝道上人、満山三宝の御加護に感謝いたしました。

願わくはこの功徳を以て普く一切に及ぼし、我らと衆生(生きとし生けるもの)と皆共に仏道を成ぜんことを。 

 

日光山入峰修行を行いました。(前編)

令和5年9月16日~18日にかけて日光山入峰修行を行いました。本年は4年ぶりに通常通りの日程により修行を行いました。

峰中安全、所願成就の千巻心経を誦え、十界修行を行いました。

この後、徹夜で峰中諸拝所を経て中禅寺までの修行です。

夜明けです

 

細尾の宿

 

日本カモシカです

9月17日に中禅寺湖畔に到着し、中宮祠(中禅寺)二荒山神社にて御法楽(神前読経)の後、歌ヶ浜立木観音(現中禅寺)まで行列しました。

二荒山神社中宮祠での御法楽

 

神社出発

中禅寺への行道中です

 

中禅寺にて峰中採灯護摩ならびに大火生三昧(火わたり修行)を行いました。

立木観音御宝前にての御法楽

 

いよいよ大火生です

 

阿字門作法で道場の門を開きます

 

山伏問答の後、道場に入ります

 

御祓い作法

 

床堅(とこがた作法)

立螺師による立螺

 

宝弓作法

 

願文奉読

 

採灯壇に点火しました。正面は男体山です

正先達により採灯の修法がおこなわれます

 

 

 

 

火伏せの後、大火生三昧(火渡り)です

 

 

 

続く

日光修験道・山王院の行事をお知らせします。